日曜日

10/2「朱花の月」河瀬監督・こみずとうたさん舞台挨拶がありました!



 神戸では秋晴れの心地いい午後、1日より始まりました「朱花の月」の上映終了後、監督の河瀬直美さん、主演のこみずとうたさんお二人による舞台挨拶を行いました。本業を映画撮影隊のご飯を作る“ケータリング”のお仕事をしているこみずさんが、今回俳優として参加され、その心境など語っていただきました。

“拓未”というキャラクターを自身に落とし込むためもあり、撮影前より合宿として当時住んでいた東京を離れ、奈良の撮影現場となった家に移り住んだこみずさん。霧深い山を毎日歩き、徐々になじんでいったそうです。特に本編冒頭の村の寄り合いのシーンはとてもリアルで、自然体が映し出されていますが、それは村に住み、“とうた”ではなく、“拓未”としてその土地の方々に受け入れられていった結果だそうです。

それについて河瀬監督は、“拓未”が受け入れられ、みんな自然体で作品に映し出されているのは、撮影隊がその土地にとけ込み、一般の方に受け入れられているということであり、時間をかけ、丁寧につくりあげたこの関係性が演出の成果、とおっしゃっていました。

 こみずさんはそんな奈良の魅力にとりつかれたご様子で、今は東京から奈良に引っ越し、お店をひらいてられるそうです。しかも本日は、そんな魅力あふれる奈良から、明日香村、高取町、橿原市の頭文字をとったゆるキャラ「あたかちゃん」も登場!かわいい容姿にお客様も、当館スタッフもメロメロになりました。

 また、こみずさんが3.11以後、作られたという歌をアカペラで歌ってくださる場面もありました。舞台挨拶終了後は、お二人とも快くサイン会をしてくださり、本日は本当にありがとうございました!