木曜日

ぴあフィルムフェスティバル2011 IN 神戸開催!




今年も新進気鋭の若手映像作家の作品が一同にそろうぴあフィルムフェスティバルが開催されました。初日は準グランプリを受賞した「春夏秋冬くるぐる」の日原進太郎監督と、バンクーバー国際映画祭でスペシャルメンションを受賞した「Recreation」の永野義弘監督が来場。さらに、神戸芸術工科大学出身の永野監督の、学生時代の恩師である同大教授・石井岳龍監督と師弟トークイベントも開催しました。

日原監督は16ミリフィルムへのこだわりがあるそうで、デジタルをたまに使うとき、美しさや簡単さに驚かされるが、あえて4対3の画角にし、アナログ感を出すのがすき、とおっしゃっていました。質疑応答では会場で見ていた永野監督から質問があるなど、多くの意見が飛び交い、日原監督も新たな発見があったご様子で感慨深い面持ちでした。

トークイベントでは永野監督も石井監督も福岡出身で、作品も福岡が舞台ということもあり、お二人の福岡愛を感じるトークに会場も盛り上がりました。劇中ではまるでドキュメンタリーのような、自然な語り口調の役者さんたちへの演出方法については、永野監督自身が劇中の仲間の一人として入り込み、一緒に演じていくことで役者さんたちの演技力を“引き出す”ということに挑戦されたそうです。

会場には永野監督の同級生も応援に駆けつけており、今は神戸を離れている監督の凱旋に、会場は始終熱気に包まれていました。

今月26日まで、作品は日替わりで未来を担う作家たちの至極の作品が上映されます。この機会、お見逃し無く!

※上映は終了いたしました。

今関監督来館!



「カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜」の、今関監督が舞台挨拶に駆けつけてくださいました!本作の上映館を探している最中におこった3.11東日本大震災。監督は、日本において震災後、原発事故に対する意識や注目が集まり、この作品の見られ方も以前より変わっているだろうとおっしゃっていました。

この作品は、監督がチェルノブイリを訪れ現地の方と交流した中で生まれたもの。普遍的な家族への愛の物語を軸に、原発についての問題提起をしています。監督自身、現地の方とふれあい、作品を見た人と交流し、いろんな意見や感想を得たそうです。

今後もたくさんの方に映画を、そしてチェルノブイリの現実を知ってもらい、いろいろ意見交換をしていきたいと語ってくださいました。見る人を怖がらせるような演出ではなく、前半の大半はのどかな田園風景が広がるようなおだやかな作りになっていることも印象的です。今後も国内、海外問わず世界中で上映されるような息の長い映画になればと思います。

水曜日

ホッテントットエプロン-スケッチ 舞台挨拶開催しました!



1210() 七里圭監督、主演・阿久根裕子さんが舞台挨拶に来てくださいました!

神戸では初上映となった今作、サウンド・リミックス版として特別な方法で上映いたしました。

2006年に完成した作品が、ついに神戸で上映できたことが奇跡のようです、と感動もひとしおのお二人でした。監督は、若干二十歳の阿久根さんが全編台詞なしの演技に挑まれたことを感慨深く思い返しているご様子で、阿久根さんは観客のイマジネーションを刺激する作品です、とご紹介くださいました。

愛知芸術センターの助成金を得て制作された作品で、阿久根さんやその場のスタッフと話し合いながら自由につくっていったそうです。監督は阿久根さんに導かれたようなものです、とおっしゃっていました。

上映前には振る舞いワインが企画され、お越しいただいたお客様も和やかな雰囲気で映画上映をお楽しみいただけたご様子でした。