木曜日

アニエス・ヴァルダとパティ・スミス

「アニエスの浜辺」

ヌーヴェル・ヴァーグの新星としてデビューした女性監督、アニエス・ヴァルダ。引っ込み思案な幼少期、デビュー後の華やかな交友関係、最愛の夫ジャック・ドゥミとの出会い、そして辛い別れ・・・。数々の名作を生んできた81年の人生を、めくるめく色の洪水とキッチュな映像で振り返る旅。


「パティ・スミス:ドリーム・オブ・ライフ」

ロバート・メイプルソープ、ウィリア

ム・バロウズ、アレン・ギンズバーグらとあつく親交をむすび、ヒッピームーヴメントのカリスマとして活躍したパティ・スミス。詩人であり、ミュージシャンであり、ドローイングアーティストや活動家の多彩な顔をもつ彼女を、11年にわたり追い続けたドキュメンタリー。


激動の20世紀をアーティストとして駆けぬけ、今なお一線で活躍するふたりの女性のドキュメンタリーが、12月公開予定です。


50年代、ヌーヴェル・ヴァーグの新星としてデビューした女性監督、アニエス・ヴァルダ。

70年代、ヒッピームーヴメントのカリスマとして活躍した詩人・ミュージシャン、パティ・スミス。

アニエス・ヴァルダは81才、パティ・スミスは62才、親子くらいの年代ですね。戦中派と団塊世代といったところでしょうか。ふたりともエネルギッシュなのですが、アニエスが母として妻としての側面を強く感じさせるのに対して、パティは性別を越えたところにある何かを探求している印象。夫で盟友でもあったジャック・ドゥミを思って「今でもどうしていいか分からない」と泣くアニエス。彼女はドゥミを今でも本当に大切に思っていて、作中にはドゥミについての回想が多く出てきます。


対して、一時期パートナーだった写真家・メイプルソープの骨粉(!)を骨壺から手のひらにとり、「これだとどこでも一緒にいける」と微笑むパティ。夫や弟、親交のあった詩人たち、数々の別れの経験も淡々と語っていきます。ついでに、「女としてどうかと思うけど」と前置きしながら、小型飛行機の中で瓶にオシッコした話も・・・


個々の性格や国民性もあるので、一概にこうとは言えないけれど、「戦後強くなったのは女性とストッキング」というおっさん臭いせりふを浮かべてしまったり。世代間の違いから見るのも面白いですよ。

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